[[アイルランド交響曲 -An Irish Symphony-]] に戻ります 1937年 "[[Boadicea]]" に戻ります #contents #clear ** "A Day Without Rain " -1938年 [#ca2fcaed] CENTER: *** 国際電話をかける男 [#mba94089] #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) 交換手か、長距離通話をしたい。 番号は…… #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ………… #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ……ああ、どうもどうも、お呼びたてしまして恐縮です。 そちらのお天気は如何です?ああ、ダブリンはいつもどおり曇り空ですよ。 #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ええ、用件はいつも通りですよ、例の懸案です。 ''「エールの安全保障に関わる重大なる試案」''に関する『世間話』というやつで。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) もちろん、この回線はいつもどおり『きれいに掃除済み』ですから。万一漏れようものなら、こちらも命取りですよ。 ''4匹ばかり''ネズミが潜り込んでいたようですが、残らず''羊の餌''になってもらいましたしね。 #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) 国内の調整ですがね、やはり感情的な反発は避けられないでしょう。 ウラクタスへの根回しも大々的には難しいですからね、ほんの20年前まではアレがナニだったわけですし。''私も含めて。'' #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) マスコミには、''「一昨年の一件の見返りとして受け入れざるを得なかった」''という情報を掴ませて対処します。 ええ、ええ、ですから貴国も配備のほうは、''「アイルランドの国民感情を懸念して」''とか何とかで。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) 何とか今年のうちには形にしたいと。ええ、それは話したとおりに。書類? 大丈夫、何も残してませんよ。 ええ、あと一押しだけ''対外介入への国民的理解を得られ次第''、機を見て実行の予定ですよ、''植民地相閣下''。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) え、とっくの昔に植民地相じゃない? やぁやぁこれは失礼、何しろ私は[[アイルランド人なので、頭が悪くてねぇ:http://yellow.ribbon.to/~joke/nation.html]]。 閣下は今、何の大臣でいらっしゃいましたかな? え、&size(25){''無役''};!? おお、これは重ねて失礼! #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) 時期が来ましたら、できるだけ早くベルファストあたりで締結の為にお会いするといたしましょう。 ダブリンでお会いするのは、過激分子の蠢動せんとも限りませんよ、お勧めできかねますね。そちらの御国ではもっといけません。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) なぜって、そちらに伺うとなると、当然昼食会などと平行することになりますからね。 そうなれば、わが国民が''『ティーシャクが拷問を受けた』''などと騒いでしまいますよ、ハハハ。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ええ、では、また後日お会いできる日を楽しみにしておりますよ。 それでは''モールバラ公''、これにて失礼をば。 #clear &br; &br; &br; &br; &br; &br; &br; &br; &br; &br; #ref(モールバラ公.png,left,around) …………。 #clear *** ゲールの民は血の気が多い? [#y8ad521a] #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) 今年も''介入主義''で。 #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) またか。 #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) あのう、本当にシーナスカル((シーナスカル = 国家元首のバックリー(ウア・ブアハラ)のこと))は会議に呼ばなくてよろしいので? #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) いいんですよ、3人で十分。 登場人物増やしすぎるとロクなことになりませんよ? #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ''オリバ''だの''アライJr.''だの''郭海皇''だの、やたら新キャラ出して大風呂敷広げてるうちに、 やたら中途半端な退場させられた''シコルスキー''とか''柳龍光''みたいになっちゃうよ? #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) そういえば、''末堂''はジェットコースターから落ちた後、どうなったんだろうな。 #clear #ref(コステロ.png,left,around) (''『脱線してる』''のカンペ) #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) ADからカンペ入りましたので、話はその辺で。 #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) ADだったのか。 #clear &br; &br; #ref(コスグレーヴ.png,left,around) これで3年連続して、スライダーを介入に動かしたわけだが。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) 実を言えば、現状は''かなり不満''なのです。 #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) 何がです? #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) AARの中の人曰く、前世((過去のテストプレイのこと))においては、 毎度毎度、38年までには複数回の''民主主義に基づく政体変更イベント''が起きてたそうなんですが…… #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) 今回に限っては、まだ全然、と。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) そうです。ファシスト政党禁止イベントが起きただけ。 エールは''孤立主義''寄りの国家ですので、''介入主義''にスライダーが傾くイベントが起こりやすい筈なんですがね。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) そのイベントが起こるであろうことを織り込んだ上で、国家運営を行ってきたんですが…… このままでは、時間が足りなくなる……&aname(JIKAN); #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) 何のことかよくわかりませんが、例え介入主義スライダーを振り切ったとしても、わが国の軍事力は''ゼロ''ですよ。 かつてのIRA((36年に解体した「小銃連隊」のこと))すら存在せず、連隊長((&ref(コステロ.png); ←こいつ))もここでADやってる始末ですから。 #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) ティーシャクは一体何に介入する気なのだ? ''技術開発''と''工場の完成''で''実質ICは20に及んだ''が、またぞろ作っとるのはゴールウェーの工場じゃないか。 #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) そういえば、こんなイベントもありましたね。 #clear #ref(19380127_生産拡大.png); #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) 国防軍の再建ですが、もう少し先の話になりますよ。 工場はまだまだ作る予定ですので。 #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) 英軍への備えはどうする気なのだ、いったい。 「考えはある」などと大言を吐いておったが、今攻められればひとたまりもないぞ! #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) 今年、1938年といえば、史実では[[英国がエールの独立を認め、かつ大英連邦に組み込まれた:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89]]年です。 とはいえ、愛英間にとってお互いは''「仮想敵国」''以外の何者でもなかった……そんな間柄なのですよ? #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) 私も参加した[[あの蜂起:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%9C%82%E8%B5%B7]]も、当時のドイツ帝国に使嗾されたものだったしね。 英国の敵と手を結んだ前科のある、潜在的敵国──わが国への評価はそんなところかな。 #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) ''それを理解しておきながら、なぜIRAを解体されたのか!'' ''言わせていただくが、ティーシャクの言われることは私の理解できるところではない!'' ''何が工場か! 何が介入主義か! 仮想敵国を前に醜の御盾なくして、何が独立か!'' #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ''で、あればこその介入主義なのです!'' ''どうか今しばらく、御理解と御時間を賜りたい!'' #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) ……好きにされよ! 所詮私は閣外協力をしている者に過ぎん、国の舵取りはティーシャクの仕事だ! #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) (……どうなっちゃうんだろうなぁ、この国……) #clear &BR; #ref(コステロ.png,left,around) (いったんCM入ります) #clear &BR; &ref(デ・ヴァレラ.png);&ref(コスグレーヴ.png);&ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png);&size(25){'' 空気台無しにしやがったなテメー!''}; *** そしてその日はやってきた [#v9747231] #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) おっと、イベントが発生しました。 #clear #ref(19380520_戦争支持デモ.png); #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ''………!'' #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) これは民主主義とは特に関係の無いイベントだったかな。 AARの中の人がアルゼンチンでやっていた折にも、見たことがあったような。 #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) 民主政体にスライダーを動かした後のアルゼンチンだったんじゃないですか? 独裁日本や、ファシスト・イタリアでのプレー時には見たこと有りませんよ。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ''………………! ………………………………!! '' ''………………………………………………………………!! !! '' #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) ……なんだか、ティーシャクの様子がおかしいぞ? #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) 本当だ、目が血走っている。 なんだかブルブル震えているし……どうされました? #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) …… #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) '''♪アルゼンチンの子供、子供、子供〜''' ''' アルゼンチンの子供〜……''' #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) アルゼン''チン子''…… #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) 気は確かなようだな。 #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) 何ですか、その試し方は。 とりあえず医者を #clear &BR; #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) &size(32){''キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!''}; #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) ''うぉっ!?'' #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) &size(20){''キタ━━━━━━(゚(゚∀(゚∀゚(☆∀☆)゚∀゚)∀゚)゚)━━━━━━!!!!!!''}; &size(20){''キタ━(゚∀゚)━━( ゚∀)━━( ゚)━━( )━━( )━━(゚ )━━(∀゚ )━━(゚∀゚)━━!!!''}; &size(20){''キタ─wwヘ√レvv〜─(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─(゚∀゚)─wwヘ√レvv〜─!!!!''}; &size(20){''キタ━━(゚∀゚)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゚∀゚)⌒Y⌒(。A。)⌒Y⌒(゚∀゚)━━!!! ''}; &size(20){''キタ━━│東│東│東│ │ │ │発│発│発│中│中│中│北┝┥北┝━━(゚∀゚)!!!!!''}; &BR; #ref(コスグレーヴ.png,left,around) ''やかましい!'' #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) ''メディーック!'' ティーシャクが錯乱された! #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ''私は正気だよ諸君!'' ''これが喜ばずにおれようか!'' #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ''私は2年半待った!時間との勝負に、焦れつつも待った!'' ''そして今日、ついに!'' #clear &BR; #ref(19380520_介入主義に傾く.png); &BR; #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) これのおかげで #clear &BR; #ref(1938介入主義.png); &BR; #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) これもんよ! #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) ん? 介入方向にスライダーが寄っている…… ……と、いうことは。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) 上図の通り、我がエールの介入スライダーが''5''に達した結果… #clear &BR; #ref(1938タンヌ・トゥヴァ01.png); &BR; #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) これまではこうだったものが! #clear &BR; #ref(1938タンヌ・トゥヴァ02.png); &BR; #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ''このとおり!'' #clear #ref(サルチャク.png,left,around) すばらしい! #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ありがとう! #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) 誰だあいつは! #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) 警備員、警備員ー!!((アイルランド国軍は解体状態だから衛兵はいないのさ〜)) 不審者だ、捕まえろ! #clear &BR; &BR; #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) と、いうわけで。 苦節2年半、ランダムイベントの助けを借り、ようやく他国への独立保障ができるようになりました。 #clear &BR; #ref(19380521_アルバニアに独立保障.png); &BR; #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) というわけで、私めはエールの外相も兼任しておりますもので、 ちょいと各国の大使館まで独立保障かけた旨伝えてきますね。 #clear &BR; #ref(1938独立保障図.png); &BR; #ref(コスグレーヴ.png,left,around) ''なんというゲーム的な独立保障……'' ''対象国を見ただけで意図が汲み取れてしまった'' ''このAARの中の人は間違いなく外道'' #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) ササナ((ササナ = ゲール語で「英国」))にまでかけてますよ。そのくせスイスにはかけてない。 なんて露骨な…… #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) そのうち戦争が起これば、放っておいても介入MAX、というわけか。なんとも卑怯極まりないな。 &aname(JIKAN){時間が足りない};とか何とか言ってたのは、'''イタリアが攻め込む前にアルバニアに独立保障をかけられないかも'''、ということか。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) フヒヒwwwwサーセンwwwwwww #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) あ、私ちょっとまた出かけてきますんで。 コスグレーヴ卿、''私が暗殺されたらあとはお願いします。'' #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) 何をいきなり不穏当なことを言ってるんだ、君は。 どこに行くんだ? #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ちょっとエールの国防絡みの件で。 安全保障の件、と言ったほうがいいでしょうかね。 #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) よく分からんが、そんなに危ないことなら十分に気をつけてな。 無事に帰ってきなさいよ。行ってらっしゃい。 #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) 行ってらっしゃい。 #clear #ref(サルチャク.png,left,around) 行ってらっしゃい。 #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) ''警備員!'' #clear *** Treason of June [#x608bc9d] #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ただいま帰りましたよ、っと。 おや皆様お揃いで、お出迎えとは恐悦至極。 #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) &size(30){''よくもおめおめと帰ってこれたな、この売国奴!''}; #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) こりゃまたご挨拶ですな、コスグレーヴ卿。 #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) &size(30){''ふざけるな!''}; &size(30){''これはどういうことか、説明してもらうぞ!''}; #clear &BR; #ref(19380623_連合国加入.png); &BR; #ref(19380623_新同盟結成.png); &BR; #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) どうもこうも、政府広報と報道のとおりです。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ''エールはササナと軍事同盟を締結したんですよ。'' ''片務ではなく、相互のね。'' #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) 貴様は… 貴様という奴は、この、おのれ、畜生……! #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) &size(30){''700年にわたる仇敵と手を結ぶだと!?''}; &size(30){''首にロープを巻き、奴らに端を握らせるだと!!''}; #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) ''これが貴様の言う安全保障策か!'' ''軍靴を履いたササナッハ((ササナッハ = ゲール語で「英国人」))を自ら呼び寄せるだと!?'' ''エールの独立を血と肉で勝ち取った英霊たちに、何と詫びるつもりだ!'' #clear &BR; &BR; #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) &size(30){''詫びる必要など一欠けらもありませんな。''}; #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) 何だと……! #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) かつての自由国元首であった、貴方ならお分かりのはずです、リアム((コスグレーヴのアイルランド名/Liam Tomás Mac Cosgair))。 よろしい、ササナとの同盟を破棄し、軍備を拡張し、再び闘争路線に戻るとしましょうか。 ''で、それで得られるものは何ですか?'' #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) 我らは既に、700年の悲願であった独立を手にしました。 そして15年来の懸案であった、アルスター6州も既に復帰を遂げました。 その上で英国にケンカを売り続ける、''その理由は何です、何が得られるのです?'' #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) 軍備を拡張して、700年の恩讐を果たさんと英国を粉砕し、占領して、その後どうします。 低賃金で英国人をこき使い、エール人と英国人で値札を使い分け、アパートの看板に「英国人お断り」((イギリスには「アイルランド人お断り」と堂々と看板に書いてるアパートが結構あったそうです))とでも書きますか。 同じ事をやりかえしてやるんだー、ですか? 涙が出るほど素晴らしい''自慰''ですね。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) 英国と仲良く手を取り合っては、英霊に申し訳が立たない、ですと? 英霊にささげるべき供物は、エールの平和と繁栄ではなく、''子孫の血と肉と憎悪''だと申されますか? 英霊のために英霊を作り、その英霊のためにまた新たに英霊を生み出す。死神の方程式ですな。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) &size(30){''終わらせませんか、血の歴史は。私らを最後に。''}; #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) マイケル・コリンズが生きておれば、こんな屈辱の道は選ばなかったぞ……! #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) いいえ、彼なら選ぶでしょうね。エールの独立は既に成ったのですから。 少なくとも彼は、''自分の霊のために後の世代が無駄死にする''なんて事を望む男ではありません。 私は彼のことなら詳しいですよ。なにせ、''大嫌いでしたから。'' #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) それともう一つ。英国兵は、一兵たりともエールに進駐しはしませんよ。 モールバラ公……ウィンストン・チャーチル公爵と、その旨の約定を取り交わしておりますので。 #clear &br; &br; &br; &br; #ref(モールバラ公.png,left,around) '''……また、英愛相互防衛同盟に関する陸軍の相互進駐については、アイルランド国民の感情面を考慮し、''' '''英国側からの進駐は一定期間これを見合わせるものとする。''' '''これはアイルランド側の陸軍の英国進駐についても同様であり……''' #clear &br; &br; &br; &br; #ref(コスグレーヴ.png,left,around) …………。 何もかも、覚悟の上でやったことなんだな。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ''暗殺される覚悟も、地獄へ落ちる準備も、とっくに出来ています。'' ですからお願いです、コスグレーヴ卿。どうか御理解と御賛意をいただけませんか。 ''でないと、貴方に後事を託し、私は安心して死ぬことが出来ません!'' #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) ……条約に反対し、議会を投げ捨て、反乱分子も纏め切れなんだ貴様が、よくも…… #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) …………。 ……………………。 …………すまん。今はまだ、素直に受け入れられそうに無い………… #clear &br; &br; &br; &br; #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ……。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ……なぁ、マイケル。 アーサー、パド、リンチ、バガン、ブルハ、スタック、みんな…… アーサー、パド、リンチ、ダガン、ブルハ、スタック、みんな…… #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ……俺は……まちがってるかい……? #clear &br; &br; &br; &br; #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) しんみりしてるところ、ちょっと失礼しますよ。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) わ、なんだよ、びっくりした! #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) 英軍がダブリンに駐留しにきてますんで、その報告に。 #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) え? そんな馬鹿な、しばらく兵隊は駐留させないって明文化してるんだぞ。 #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) いや、兵隊というか…… #clear &BR; #ref(1938駐機しないで!.png); &BR; #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) &size(40){''空軍機が。''}; #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) &size(50){''ぎゃぼん''}; #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) ぎゃぼんじゃねぇよ! ''ぎゃぼんじゃねぇよ!!'' 何を言葉遊びに引っかかってんだよこのバカ首相! #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) やってくれやがったなチャーチル、あの野郎! ちっきしょー、陸軍って限定したのを逆手に取られちまったyp! [[ハーランド&ウルフのドックがベルファストにあって:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%95]]、ロイヤルネイビーが入れなくなると困るから、ってんでOKしちゃったんだよ…… #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) オメーあれだろ! 友達にポンポンって肩たたかれて、「なに?」って振り返ったら、 ほっぺたを指で突かれた事、5万回くらいあんだろ! #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) そんなにねぇよ! 半分もねえよ! #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) ''2万回はあんのかよ!'' #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) あっ、見て見て参謀総長! #clear &BR; #ref(19380707_カナダからの手紙.png); &BR; #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) カナダが青写真くれたよ! 早速の同盟効果だyp! #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) &size(40){''ごまかしてんじゃねー!''}; #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) &size(50){''ぎゃぼーっ''}; #clear &br; &br; &br; &br; &ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png); というわけで、過去の因縁を考えると「まさか」の愛英同盟が成立してしまったわけでしたが…… &ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png); これが今後のわが国にどんな影響を与えるのか。大いなる転換期となった、アイルランドの1938年は過ぎていったのでした。 &br; &br; &br; &br; *** 蛇足 [#ie8b392d] #ref(コスグレーヴ.png,left,around) 秋口にこんなイベントが起きたぞ。 #clear &BR; #ref(19381014_共産党禁止.png); &BR; #ref(コスグレーヴ.png,left,around) ……。 #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) ……。 #clear #ref(ベティ.png,left,around) &size(32){''ビキビキ(#^ω^)''}; #clear #ref(コスグレーヴ.png,left,around) (睨んでるよ! おばちゃん睨んでるよ!) #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) (すごく睨んでるよ! 婦人参政権ないのに睨んでるよ!) #clear &br; &br; #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ''よし可決。'' #clear &ref(ベティ.png);&ref(コスグレーヴ.png);&ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png);&size(40){''むきゃー!''}; #clear #ref(デ・ヴァレラ.png,left,around) ''このティーシャク容赦せんッ!'' 自由経済派∩( ・ω・)∩ばんじゃーい #clear #ref(ベティ.png,left,around) (ティーシャク……恐ろしい子!) #clear &br; &br; &br; &br; #ref(コステロ.png,left,around) (JOJO立ち) #clear #ref(サルチャク.png,left,around) (JOJO立ち) #clear #ref(デ・ラ・ポエル・ゴウ.png,left,around) 変な奴が増えてるー!?(ガビーン #clear 1939年 "[[Fairytale]]" に進みます |